作者

上杉謙信(うえすぎ けんしん)

享禄3(1530)年~ 天正6(1578)年。越後(新潟県)を中心に勢力を張った戦国大名。守護代として実質的に越後を支配していた長尾為景の次男(三男あるいは四男とも)として生まれた。元服後はじめの諱は景虎。病弱だった兄晴景から家督を引き継ぎ、反対勢力を倒して越後を統一。...

上杉謙信

九月十三夜陣中作(上杉謙信) / 九月十三夜陣中の作

作者 上杉謙信 原文 九月十三夜陣中作 霜滿軍營秋氣淸 數行過雁月三更 越山倂得能州景 遮莫家郷憶遠征 訓読 九月十三夜陣中の作 霜は軍営に満ちて秋気清し 数行の過雁 月三更 越山 併せ得たり 能州の景 さもあ...

作者

勝海舟(かつ かいしゅう)

文政6(1823)年~明治32(1899)年。幕末~明治初期の武士、政治家。通称は麟太郎、諱はもともと義邦、維新後に安芳とあらためた。海舟は号。旗本の家に生まれ、蘭学を学んで才能をあらわし、安政2(1855)年には長崎海軍伝習所に入所して海軍について学んだ。安政6(1...

勝海舟 兵庫県 幕末

丙寅初秋題神戸海軍舊趾(勝海舟) / 丙寅初秋、神戸海軍の旧趾に題す

作者 勝海舟 原文 丙寅初秋題神戸海軍舊趾 百年胸裏總參差 空以丹心比死灰 縦使細巧今不達 雄圖應必作胚胎 訓読 丙寅初秋、神戸海軍の旧趾に題す 百年の胸裏 総て参差たり 空しく丹心を以て死灰に比す 縦ひ 細巧は今は達せざりしも 雄図 応...

作者

前田慶次(まえだ けいじ)

天文2(1533)年~慶長17(1612)年(他に諸説あり)。戦国末期から江戸時代初期にかけての武将。諱は利益(とします)のほか、利太(としたか)、利大(としひろ、としおき)、利貞(としさだ)など、通称は慶次、慶次郎、啓二郎、宗兵衛など。現在では隆慶一郎の小説「一夢庵...

伊達政宗

醉餘口號(伊達政宗) / 酔余口号

作者 伊達政宗 原文 醉餘口號 四十年前少壮時 功名聊復自私期 老來不識干戈事 只把春風桃李卮 訓読 酔余口号 四十年前 少壮の時 功名 聊か復た自ら私かに期す 老来 識らず 干戈の事 只だ把る 春風桃李の卮 ...

作者

伊達政宗(だて まさむね)

永禄10(1567)年~ 寛永13(1636年)。出羽・陸奥の戦国大名、江戸時代仙台藩の初代藩主。幼少時に天然痘のため右眼を失明したため、後世、「独眼竜」と称される。 天正12(1584)年、父から家督を継ぐと近隣勢力をつぎつぎと攻略し、 わずか5年ほどで15...

福澤諭吉

社友小集 (福澤諭吉)

作者 福澤諭吉 原文 社友小集 光陰如矢十餘春 誰識當年風雨辛 今夜小堂相會友 彈丸煙裏讀書人 訓読 社友小集 光陰矢の如し 十余春 誰か識らん 当年 風雨の辛きを 今夜 小堂に相ひ会ふ友は 弾丸煙裏 書を読み...

吉田松陰 幕末

辞世(吉田松陰)

作者 吉田松陰 原文 辞世 吾今爲國死 死不負君親 悠々天地事 觀照在明神 訓読 辞世 吾 今 国の為に死す 死して君親に負(そむ)かず 悠々たり 天地の事 観照するは明神に在り 訳 辞世の詩 ...

家族 西郷隆盛

偶成(西郷隆盛)

作者 西郷隆盛 原文 偶成 幾歷辛酸志始堅 丈夫玉碎恥甎全 我家遺事人知否 不爲兒孫買美田 訓読 偶成 幾たびか辛酸を歴(へ)て 志は始めて堅し 丈夫は玉と砕くるとも甎の全きを恥づ 我家の遺事 人 知るや否や ...

作者

吉田松陰(よしだ しょういん)

文政13(1830)年~安政6(1859)年。幕末の思想家、教育家。幼少からぬきんでた才能を知られ、わずか9歳で藩校明倫館の兵学師範となった。嘉永3(1850)年には江戸に出て佐久間象山、安積艮斎に学んだ。嘉永7(1854)年、日米和親条約締結のため来航した米艦に密航...

作者

福澤諭吉(ふくざわ ゆきち)

天保5(1835)年~ 明治34(1901)年。明治時代の思想家、教育家。中津藩の下級武士の家に生まれた。大阪で緒方洪庵の適塾に蘭学を学び、猛烈な勉強で22歳の時、最年少で塾頭となったが、その後、国際的に広く使用されているのはオランダ語ではなく英語であることを知り、英...

福澤諭吉

題自著時事小言後(福澤諭吉) / 自著時事小言の後に題す

作者 福澤諭吉 原文 題自著時事小言後 書窓揮汗稿方成 十萬言中無限情 定論唯期蓋棺後 是非今日任人評 訓読 自著時事小言の後に題す 書窓 汗を揮いて 稿 方(まさ)に成る 十萬言中 無限の情 定論 唯だ期す 棺を...

作者

西郷隆盛(さいごう たかもり)

文政10年12月(1828年1月)~明治10(1877)年。幕末~明治初めの薩摩藩士、軍人、政治家。下級武士の出身だが藩主島津斉彬によって抜擢された。斉彬の死後は失脚と復活を繰り返しながら頭角をあらわし、薩摩藩を代表する実力者として活躍、薩長同盟を締結して戊辰戦争を主導...

吉田松陰

泊浪華(吉田松陰) / 浪華に泊す

作者 吉田松陰 原文 泊浪華 狂夫未必不思家 爲國忘家何用嗟 中宵夢斷家安在 夜雨短篷泊浪華 訓読 浪華に泊す 狂夫 未だ必ずしも家を思わざるにあらざるも 国の為に家を忘るるは何ぞ嗟(なげ)くを用いん 中宵 夢斷え...

武市半平太 牢獄

偶成(武市半平太)

作者 武市半平太 原文 偶成 花仍淸香愛 人以仁義榮 幽囚何可恥 只有赤心明 訓読 偶成 花は清香によって愛され 人は仁義を以って栄ゆ 幽囚も何ぞ恥づべき 只だ赤心の明らかなる有り 訳 たまたま出来た詩...

高杉晋作 東京

發江戸(高杉晋作) / 江戸を発す

作者 高杉晋作 原文 發江戸 千里周遊志未成 輕装朝發武藏城 品川驛上別離恨 付與天邊過雁聲 訓読 江戸を発す 千里の周遊 志未だ成らず 軽装 朝に発す 武蔵の城 品川駅上 別離の恨み 付与す 天辺過雁の声 ...

近藤勇 幕末

辞世 其一(近藤勇)

作者 近藤勇 原文 辞世 其一 孤軍援絶作俘囚 顧念君恩涙自流 一片丹衷甘死節 睢陽千古是吾儔 訓読 辞世 其の一 孤軍 援 絶えて 俘囚と作(な)り 君恩を顧念すれば涙 自ずから流る 一片の丹衷 甘んじて節に死す...

近藤勇 幕末

辞世其二(近藤勇) / 辞世 其の二

作者 近藤勇 原文 辞世 其二 靡他今日復何言 取義捨生吾所尊 快受電光三尺劔 只將一死報君恩 訓読 辞世 其の二 他に靡いて 今日 復た何をか言はんや 義を取り生を捨つるは吾が尊ぶ所 快く受けん 電光三尺の剣を ...

渋沢栄一

失題(渋沢栄一) / 失題

作者 渋沢栄一 原文 失題 櫻花楊柳自依々 舍此春光誰與歸 遮莫雨風被相妬 亂吹紅雪半天飛 訓読 失題 桜花 楊柳 自ら依々たり 此の春光を舎てて誰とともにか歸らん さもあらばあれ 雨風に相ひ妬まれて 亂りに紅...

武市半平太 幕末

夢覺而得一絶(武市半平太) / 夢覚めて一絶を得たり

作者 武市半平太 原文 夢覺而得一絶 夢上洛陽謀故人 終衝巨奸氣逾振 覺來浸汗恨無限 只聽隣鷄報早晨 訓読 夢覚めて一絶を得たり 夢に洛陽に上りて故人と謀り 終に巨奸を衝いて 氣 逾(いよいよ)振ふ 覚め来たれば汗...

作者

木戸孝允(きど たかよし) / 桂小五郎(かつら・こごろう)

天保4(1833)年~明治10(1877)年。長州藩出身。幕末~明治はじめの志士・政治家。長州藩を代表して薩長同盟を締結し、倒幕に向かう時代の流れを決定づけた。維新後は明治政府の最高実力者の一人として数々の改革を主導し、維新三傑のひとりと評される。漢詩については早くから...

作者

近藤勇(こんどう いさみ)

天保5(1834)年~慶応4(1868)年。幕末の武士。新撰組局長として京都で反幕府勢力の取り締まりに従事し、池田屋事件などで名を挙げた。慶應3(1867)年には幕府に功績が認められ、旗本にとりたてられた。戊辰戦争でも幕府方として奮戦するが、鳥羽伏見の戦い、甲州勝沼の...

作者

武市半平太(たけち はんぺいた)

文政12(1829)年~慶応元(1865)年。幕末の武士。半平太は通称(通り名)、諱(名乗)は小楯。号は瑞山。土佐藩の郷士の家の生まれ。剣術、学問にすぐれ、道場をひらいて門弟を指導し、郷士の間で人望が厚かった。尊王攘夷思想に傾倒し、文久元(1861)年8月、江戸で、一...

作者

高杉晋作(たかすぎ しんさく)

天保10(1839)年~慶應3(1867)年。幕末の長州藩士。吉田松陰の松下村塾に学び、久坂玄瑞とともに松下村塾の双璧と称せられた。文久2(1862)年には藩命により上海へ渡航し、列強の侵略が進む清国の実状を見聞し大きな影響を受けたという。文久3(1863)年、身分を...

作者

渋沢栄一(しぶさわ えいいち)

天保11(1840)年~昭和6(1931)年。幕末~大正にかけての武士・官僚・実業家。武藏国の豪農の家に生まれ、剣術修行のため江戸に出たが、そこで尊王攘夷の思想に感化され、勤王活動のため京都へ上る。しかしやがて活動に行き詰まり、知人の推挙により一橋慶喜の家臣となる。慶...

高杉晋作

於馬關有詩(高杉晋作) / 馬関において詩有り

作者 高杉晋作 原文 於馬關有詩 海門千里與雲連 碧瓦錦樓映水鮮 前帝幽魂何處在 渚煙空鎖夕陽天 訓読 馬関において詩有り 海門千里 雲と連なり 碧瓦 錦楼 水に映じて鮮やかなり 前帝の幽魂 何れの処にか在る ...

木戸孝允

偶成(木戸孝允)

作者 木戸孝允(桂小五郎) 原文 偶成 才子恃才愚守愚 少年才子不如愚 請看他日業成後 才子不才愚不愚 訓読 偶成 才子は才を恃み愚は愚を守る 少年の才子 愚にしかず 請ふ看よ 他日 業成るの後 才子は才ならず...

幕末 木戸孝允

戊辰作(木戸孝允) / 戊辰の作

作者 木戸孝允(桂小五郎) 原文 戊辰作 去歳王師迫我疆 今朝孤剣入他郷 回頭世事変如夢 一片依然男子腸 訓読 戊辰の作 去歳 王師 我が疆に迫る 今朝 孤剣 他郷に入る 頭を回らせば世事 変ずること夢の如きも ...

作者

武田信玄(たけだ しんげん)

大永元(1521)年~ 元亀4(1573)年。甲斐(山梨県)を中心に勢力を持った戦国大名。諱(名乗)は晴信。信玄は出家後の法名。甲斐の守護大名武田信虎の嫡子として生まれ、天文10(1541)年には家臣団に擁立されて父信虎を隣国駿河へ追放し武田家当主となる。駿河の今川氏...