家族 岩崎弥太郎 牢獄

獄中詩 其一(岩崎弥太郎)| 獄中の詩 其の一

作者 岩崎弥太郎 原文 獄中詩 其一 一身存亡何用説 白髪在堂涙自潸 恍惚枉成半宵夢 要從枕上拜慈顔 訓読 獄中の詩 其の一 一身の存亡 何ぞ説くを用ひんや 白髪 堂に在れば 涙 自ら潸たり 恍惚として枉げて成さん...

作者

岩崎弥太郎(いわさき やたろう)

明治時代の実業家。三菱財閥の創業者。弥太郎は通称、諱は敏(のちに寛)。号は東山。 天保5年12月11日(1835年1月9日)、土佐藩の地下浪人(郷士の身分を売却して浪人になった者)の家に生まれた。安政5年(1858年)、当時不祥事を起こして蟄居中であった元参政の...

時事 大正天皇

聞鼠疫流行有感(大正天皇)| 鼠疫の流行を聞いて感有り

作者 大正天皇 原文 聞鼠疫流行有感 如今鼠疫起東京 我正聞之暗愴情 一掃祲氛須及早 恐他刻刻奪民生 訓読 鼠疫の流行を聞いて感有り 如今 鼠疫 東京に起こる 我 正に之を聞き 暗に情を愴ましむ 祲氛を一掃するは須...

大正天皇

聞靑森聯隊慘事(大正天皇)| 青森連隊の惨事を聞く

作者 大正天皇 原文 聞靑森聯隊慘事 衝寒踊躍試行軍 雪滿山中路不分 凍死休言是徒事 比他戰陣立功勲 訓読 青森連隊の惨事を聞く 寒を衝いて踊躍 行軍を試むるも 雪 山中に満ちて路 分かたず 凍死 言ふを休めよ 是...

作者

大正天皇(たいしょうてんのう)

第123代天皇。在位は1912年(大正元年)7月30日~1926年(大正15年)12月25日。 1879年(明治12年)8月31日、明治天皇の第三皇子として誕生。母は権典侍柳原愛子。諱は嘉仁(よしひと)、称号は明宮(はるのみや)。出生時、2人の兄はいずれも薨去し...

大正天皇

遠州洋上作(大正天皇)|遠州洋上の作

作者 大正天皇 原文 遠州洋上作 夜駕艨艟過遠州 滿天明月思悠悠 何時能遂平生志 一躍雄飛五大洲 訓読 遠州洋上の作 夜 艨艟に駕して遠州を過ぐ 満天の明月 思ひ悠悠 何れの時にか能く平生の志を遂げ 一躍 雄飛...

新年 西郷隆盛

庚午元旦(西郷隆盛)

作者 西郷隆盛 原文 庚午元旦 破曉鐘聲歳月更 輕煙帯暖到柴荊 佳辰先祝君公壽 起整朝衣拜鶴城 訓読 庚午元旦 破暁の鐘声 歳月 更(あらた)まり 軽煙 暖を帯びて柴荊に到る 佳辰 先づ祝す 君公の寿 起ちて朝...

伊藤博文 広島 紅葉

題白雲洞(伊藤博文) / 白雲洞に題す

作者 伊藤博文 原文 題白雲洞 金風颯颯夕陽中 閑倚溪樓對晩楓 不是樊川亦吟愛 天妃留我醉殘紅 訓読 白雲洞に題す 金風 颯颯たり 夕陽の中 閑(しず)かに渓楼に倚りて晩楓に対す 是れ樊川も亦た吟愛するにあらずや...

伊達政宗

水邊月(伊達政宗) / 水辺の月

作者 伊達政宗 原文 水邊月 西風吹後月方新 賓主浮觴猶甚親 此景尤奇見簾外 水邊佳興悩吟身 訓読 水辺の月 西風 吹いて後 月 方(まさ)に新たなり 賓主 觴を浮かべて猶ほ甚だ親しむ 此の景 尤も奇にして簾外を見...

林羅山

武野月(林羅山) / 武野の月

作者 林羅山 原文 武野月 武陵秋色月嬋姸 曠野平原晴快然 輾破靑靑無轍迹 一輪千里草連天 訓読 武野の月 武陵の秋色 月 嬋妍たり 曠野 平原 晴れて快然たり 青青を輾破して轍迹無し 一輪 千里 草 天に連な...

食べ物 新井白石

蕎麥麵(新井白石)  / 蕎麦麺

作者 新井白石 原文 蕎麥麵 落磨玉屑白皚皚 素餠團圓月樣開 蘆倒孤洲吹雪下 蓬飄平野捲雲來 鸞刀揮處遊絲亂 翠釜烹時疊浪堆 萊箙葷葱香滿碗 肯將麻飯訪天台 訓読 蕎麦麺 磨より落つる玉屑 白 皚皚 素...

陸奥宗光 牢獄

夏夜不寐(陸奥宗光) / 夏夜寐ねず

作者 陸奥宗光 原文 夏夜不寐 滿袖涼風雨後天 半庭樹色露華鮮 閒人乘興未成睡 杜宇啼過落月邊 訓読 夏夜寐(い)ねず 袖に満つる涼風 雨後の天 半庭の樹色 露華 鮮やかなり 間人 興に乗じて未だ睡を成さず 杜...

家族 高杉晋作 恋愛

戯作(高杉晋作)  / 戯れに作る

作者 高杉晋作 原文 戯作 細君將到我閑居 妾女胸間患有餘 從是两花競艷美 主人拱手意何如 訓読 戯れに作る 細君 将に到らんとす 我が閑居 妾女の胸間 患(うれ)ひ余り有り 是れより両花 艶美を競ふ 主人 手...

夏目漱石

山路觀楓(夏目漱石) / 山路に楓を観る

作者 夏目漱石 原文 山路觀楓 石苔沐雨滑難攀 渡水穿林往又還 處處鹿聲尋不得 白雲紅葉滿千山 訓読 山路に楓を観る 石苔 雨に沐し 滑りて攀じ難し 水を渡り林を穿ち 往きて又た還る 処処の鹿声 尋ね得ず 白雲...

大塩平八郎

夏日江行卽事(大塩平八郎)  / 夏日江行即事

作者 大塩平八郎 原文 夏日江行卽事 納涼船舸晩來繁 漾蕩下流各醉昏 白蓮碧葦淸涼處 道遠無人上水源 訓読 夏日江行即事 納涼の船舸 晩来 繁(しげ)し 漾蕩として流れを下って各(おのおの)酔昏す 白蓮 碧葦 清涼...

茨城 幕末 木戸孝允

戊午夏到常州銚子浦(木戸孝允) /  戊午の夏、常州銚子浦に到る

作者 木戸孝允(桂小五郎) 原文 戊午夏到常州銚子浦 風沸東瀛萬里雲 米山鄂海自成鄰 我邦今日方多事 誰是誠忠報國人 訓読 戊午の夏、常州銚子浦に到る 風は沸く 東瀛 万里の雲 米山 鄂海 自(おのずか)ら鄰を成す ...

大久保利通 栃木

登二荒山(大久保利通)  / 二荒山に登る

作者 大久保利通 原文 登二荒山 行盡岩嶢幾數仞 人蹤斷處路難分 前山晴去後山雨 千態萬容脚底雲 訓読 二荒山に登る 行き尽くす 岩の嶢(たか)きこと幾数仞なるを 人蹤 断える処 路 分かち難し 前山 晴れ去って ...

西郷隆盛

避暑(西郷隆盛) / 暑を避く

作者 西郷隆盛 原文 避暑 苛雲圍屋汗沾衣 白鳥飢來吮血肥 逃暑移牀臨澗水 曳笻搖扇歩苔磯 斉鳴蛙鼓田疇沸 亂點螢燈草露輝 幽味最甘松樹下 爽風閑月渡崔嵬 訓読 暑を避く 苛雲 屋を囲んで 汗 衣を沾(うる...

夏目漱石 千葉

興津之景淸秀穏雅保田之勝険奇巉峭嘗試作二絶較之 其二(夏目漱石)  / 興津の景は清秀穏雅、保田の勝は険奇巉峭、嘗試(こころ)みに二絶を作りて之を較ぶ 其の二

作者 夏目漱石 原文 興津之景淸秀穏雅保田之勝険奇巉峭嘗試作二絶較之 其二 西方決眥望茫茫 幾丈巨濤拍亂塘 水盡孤帆天際去 長風吹滿太平洋 訓読 興津の景は清秀穏雅、保田の勝は険奇巉峭、嘗試(こころ)みに二絶を作りて之を較ぶ 其の...

西郷隆盛

孔雀(西郷隆盛)

作者 西郷隆盛 原文 孔雀 金尾花冠一綠衣 産來南越遠高飛 從爲天覽放樊籠 畫出銀屛羽亦揮 訓読 孔雀 金尾 花冠 一緑衣 南越に産し来たりて遠く高飛す 天覧を為(な)さんと樊籠を放たれしより 銀屏に画き出ださ...