茨城 幕末 木戸孝允

戊午夏到常州銚子浦(木戸孝允) /  戊午の夏、常州銚子浦に到る

作者 木戸孝允(桂小五郎) 原文 戊午夏到常州銚子浦 風沸東瀛萬里雲 米山鄂海自成鄰 我邦今日方多事 誰是誠忠報國人 訓読 戊午の夏、常州銚子浦に到る 風は沸く 東瀛 万里の雲 米山 鄂海 自(おのずか)ら鄰を成す ...

大久保利通 栃木

登二荒山(大久保利通)  / 二荒山に登る

作者 大久保利通 原文 登二荒山 行盡岩嶢幾數仞 人蹤斷處路難分 前山晴去後山雨 千態萬容脚底雲 訓読 二荒山に登る 行き尽くす 岩の嶢(たか)きこと幾数仞なるを 人蹤 断える処 路 分かち難し 前山 晴れ去って ...

西郷隆盛

避暑(西郷隆盛) / 暑を避く

作者 西郷隆盛 原文 避暑 苛雲圍屋汗沾衣 白鳥飢來吮血肥 逃暑移牀臨澗水 曳笻搖扇歩苔磯 斉鳴蛙鼓田疇沸 亂點螢燈草露輝 幽味最甘松樹下 爽風閑月渡崔嵬 訓読 暑を避く 苛雲 屋を囲んで 汗 衣を沾(うる...

夏目漱石 千葉

興津之景淸秀穏雅保田之勝険奇巉峭嘗試作二絶較之 其二(夏目漱石)  / 興津の景は清秀穏雅、保田の勝は険奇巉峭、嘗試(こころ)みに二絶を作りて之を較ぶ 其の二

作者 夏目漱石 原文 興津之景淸秀穏雅保田之勝険奇巉峭嘗試作二絶較之 其二 西方決眥望茫茫 幾丈巨濤拍亂塘 水盡孤帆天際去 長風吹滿太平洋 訓読 興津の景は清秀穏雅、保田の勝は険奇巉峭、嘗試(こころ)みに二絶を作りて之を較ぶ 其の...

西郷隆盛

孔雀(西郷隆盛)

作者 西郷隆盛 原文 孔雀 金尾花冠一綠衣 産來南越遠高飛 從爲天覽放樊籠 畫出銀屛羽亦揮 訓読 孔雀 金尾 花冠 一緑衣 南越に産し来たりて遠く高飛す 天覧を為(な)さんと樊籠を放たれしより 銀屏に画き出ださ...

夏目漱石 静岡

興津之景淸秀穏雅保田之勝険奇巉峭嘗試作二絶較之 其一(夏目漱石) /  興津の景は清秀穏雅、保田の勝は険奇巉峭、嘗試(こころ)みに二絶を作りて之を較ぶ 其の一

作者 夏目漱石 原文 興津之景淸秀穏雅保田之勝険奇巉峭嘗試作二絶較之 其一 風穏波平七月天 韶光入夏自悠然 出雲帆影白千點 總在水天髣髴邊 訓読 興津の景は清秀穏雅、保田の勝は険奇巉峭、嘗試(こころ)みに二絶を作りて之を較ぶ 其の...

武市半平太 牢獄

初聞蟬(武市半平太)  / 初めて蝉を聞く

作者 武市半平太 原文 初聞蟬 炎威赫赫日流金 獄裏蒸炊又那禁 時羨新蟬尤肆意 窗前緑樹吸風吟 訓読 初めて蝉を聞く 炎威 赫赫として 日々金を流す 獄裏の蒸炊 又た那(なん)ぞ禁(た)へん 時に羨む 新蝉の尤も意...

京都 松平春嶽 幕末

五月六日到銅駝府(松平春嶽) / 五月六日 銅駝府に到る

作者 松平春嶽 原文 五月六日到銅駝府 聞説縉紳多罷黜 朝家威德欲衰時 四人爲到銅駝府 願獻丹誠救此危 訓読 五月六日 銅駝府に到る 聞くならく縉紳 多く罷黜すと 朝家の威徳 衰へんと欲する時 四人 為に到る 銅駝...

大塩平八郎 富士山

登富士山 其二(大塩平八郎) 富士山に登る 其の二

作者 大塩平八郎 原文 登富士山 千年雪映千年月 況復紅輪未曉昇 下界祇今猶夢寐 枕頭暗暗五更燈 訓読 富士山に登る 其の二 千年の雪は映ず 千年の月 況んや復た紅輪の未だ暁けて昇らざるをや 下界 祇だ今 猶ほ夢寐...