弔悼 林羅山

久能宮(林羅山)

作者 林羅山 原文 久能宮 何圖忽輟國中舂 哀慕憑誰寫御容 臣妾叩頭將伏拜 雲車高駕鼎湖龍 訓読 久能宮 何ぞ図らんや 忽ち国中の舂づくを輟(とど)めんとは 哀慕 誰に憑りてか御容を写さん 臣妾 叩頭して将に伏し拝...

詠史 西郷隆盛 幕末

題楠公圖(西郷隆盛) / 楠公の図に題す

作者 西郷隆盛 原文 題楠公圖 奇策明籌不可謨 正勤王事是眞儒 懷君一死七生語 抱此忠魂今在無 訓読 楠公の図に題す 奇策 明籌 謨(はか)るべからず 正に王事に勤むるは是れ真儒 懐ふ 君が一死七生の語 此の忠...

大久保利通 弔悼

明治十一年五月甲東翁薨後七日會于友人某家席上偶作(伊藤博文)/ 明治十一年五月、甲東翁薨じて後七日、友人某の家に会して席上偶作す

作者 伊藤博文 原文 明治十一年五月甲東翁薨後七日會于友人某家席上偶作 千載眞知何處求 英雄去後氣如秋 連天風雨萬行淚 濺遍蜻蜓六十州 訓読 明治十一年五月、甲東翁薨じて後七日、友人某の家に会して席上偶作す 千載の真知 何...

高杉晋作

次野村靖之助韻(高杉晋作) / 野村靖之助の韻に次す

作者 高杉晋作 原文 次野村靖之助韻 既是斷頭場上人 又爲花柳冶遊身 如斯大罪無容地 負國負朋且負親 訓読 野村靖之助の韻に次す 既に是れ断頭場上の人なるに 又た花柳冶遊の身と為る 斯(か)くの如き大罪 容(い)る...

家族 陸奥宗光

懷母(陸奥宗光) / 母を懐ふ

作者 陸奥宗光 原文 懷母 不歎人世幾間關 懷母宵宵涙自潸 囘首家山千里外 夢魂髣髴拜慈顔 訓読 母を懐ふ 歎(なげ)かず 人世の幾間関 母を懐へば 宵宵 涙 自(おのずか)ら潸たり 首を回らせば家山は千里の外 ...

松平春嶽 幕末

同豫州訪容堂僑居(松平春嶽) / 予州と同に容堂の僑居を訪ふ

作者 松平春嶽 原文 同豫州訪容堂僑居 菲才難得濟時方 滿肚憂思故渺茫 一笑逢君共杯杓 他郷今日似家郷 訓読 予州と同(とも)に容堂の僑居を訪(と)ふ 菲才 得難し 済時の方 満肚の憂思 故(ゆえ)に渺茫たり 一笑...

武田信玄

新綠(武田信玄) / 新緑

作者 武田信玄 原文 新綠 春去夏來新樹邊 綠陰深處此留連 尋常性癖耽閑談 不愛黄鶯聽杜鵑 訓読 新緑 春去り夏来たる 新樹の辺 緑陰深き処 此に留連す 尋常の性癖 閑談に耽る 黄鶯を愛さず 杜鵑を聴く 訳...

松平春嶽 幕末

聞島津隅州乘火舶赴京師有此作(松平春嶽) / 島津隅州の火舶に乗じて京師に赴くを聞き此の作有り

作者 松平春嶽 原文 聞島津隅州乘火舶赴京師有此作 火船聞説向櫻宸 直截風濤疾似神 行色促來吾欲發 平生盟約在斯辰 訓読 島津隅州の火舶に乗じて京師に赴くを聞き此の作有り 火船 聞くならく 桜宸に向かふ 直(ただ)ちに...

節句 徳川光圀

端午(徳川光圀)

作者 徳川光圀 原文 端午 江城重五幾年遭 坐上菖蒲泛濁醪 千古楚風徒競渡 不如端坐讀離騷 訓読 端午 江城の重五 幾年か遭ふ 坐上の菖蒲 濁醪に泛ぶ 千古の楚風 徒(いたづ)らに渡を競ふも 如かず 端坐して離...

伊藤博文

自淸國歸朝有作(伊藤博文) / 清国より帰朝して作有り

作者 伊藤博文 原文 自淸國歸朝有作 解紛不用干戈力 談笑之間又締盟 萬里歸舟風浪静 載將春色入京城 訓読 清国より帰朝して作有り 紛を解くに干戈の力を用いず 談笑の間に又た盟を締(むす)ぶ 万里の帰舟 風浪 静か...