作者

後藤象二郎(ごとう しょうじろう)

天保9年3月19日(1838年4月13日)~明治30年(1897年)8月4日。幕末から明治にかけての武士、政治家、実業家。象二郎は通称(通り名)。諱は正本(まさもと)。号は暘谷、雲濤、光海、鷗公など。 土佐藩の上士後藤正晴の長男として生まれたが、幼くして父をなく...

西郷隆盛

山行(西郷隆盛)

作者 西郷隆盛 原文 山行 驅犬衝雲獨自攀 豪然長嘯斷峰閒 請看世上人心險 渉歷艱於山路艱 訓読 山行 犬を駆り雲を衝いて独り自ら攀じ 豪然として長嘯す 断峰の間 請ふ 看よ 世上の人心の険しきを 渉歴すること...

京都 西郷隆盛 幕末

中秋賞月(西郷隆盛) / 中秋月を賞す

作者 西郷隆盛 原文 中秋賞月 中秋歩月鴨水涯 十有餘回不在家 自笑東西萍水客 明年何處賞光華 訓読 中秋 月を賞す 中秋 月に歩す 鴨水の涯(ほとり) 十有餘回 家に在らず 自ら笑ふ 東西萍水の客 明年 何れ...

西郷隆盛

送藩兵爲天子親兵赴闕下(西郷隆盛) / 藩兵の天子の親兵と為りて闕下に赴くを送る

作者 西郷隆盛 原文 送藩兵爲天子親兵赴闕下 王家衰弱使人驚 憂憤捐身千百兵 忠義凝成腸鐡石 爲楹爲礎築堅城 訓読 藩兵の天子の親兵と為りて闕下に赴くを送る 王家の衰弱は人をして驚かしむ 憂憤 身を捐つ 千百の兵 ...

伊藤博文 兵庫県

兵庫常盤樓上口占(伊藤博文) / 兵庫常盤楼上の口占

作者 伊藤博文 原文 兵庫常盤樓上口占 滿座無人不故人 相逢談舊且談新 若令人事如吾意 四海一家天地春 訓読 兵庫常盤楼上の口占 満座 人の故人ならざるは無く 相ひ逢ひて舊を談じ且つ新を談ず 若し人事をして吾が意の...

武田信玄

旅館聴鵑(武田信玄) / 旅館に鵑を聴く

作者 武田信玄 原文 旅館聴鵑 空山緑樹雨晴辰 残月杜鵑呼夢頻 旅館一聲歸思切 天涯瞻恋蜀城春 訓読 旅館に鵑を聴く 空山の緑樹 雨 晴るる辰 残月の杜鵑 夢を呼ぶこと頻りなり 旅館の一声 帰思 切なり 天涯に...

新年 直江兼続

天正七年歳旦(直江兼続)

作者 直江兼続 原文 天正七年歳旦 冬風吹盡又迎春 春色悠悠晷運長 池上垂糸新柳緑 檻前飛氣早梅香 訓読 天正七年の歳旦 冬風 吹き尽くして又春を迎ふ 春色 悠悠として晷の運(めぐ)ること長し 池上 糸を垂らして新...

直江兼続

洛中作(直江兼続) / 洛中の作

作者 直江兼続 原文 洛中作 獨在他郷憶舊遊 非琴非瑟自風流 團團影落湖邊月 天上人間一樣秋 訓読 洛中の作 独り他郷に在りて旧遊を憶へば 琴に非ず 瑟に非ず 自づから風流 団団 影は落つ 湖辺の月 天上 人間...

節句 直江兼続 恋愛

織女惜別(直江兼続) / 織女別れを惜しむ

作者 直江兼続 原文 織女惜別 二星何恨隔年逢 今夜連床散鬱胸 私語未終先洒涙 合歓枕下五更鐘 訓読 織女惜別 二星 何ぞ恨まん 年を隔てて逢ふを 今夜 床を連ねて鬱胸を散ず 私語 未だ終はらざるに先づ涙を洒ぐ ...

作者

直江兼続(なおえ かねつぐ)

永禄3(1560)年~元和5年12月(1619年1月)。戦国~江戸時代の武将。上杉氏の家老。上杉謙信の重臣長尾政景の家臣樋口兼豊の長男として生まれる。通称は與六。長尾政景と仙桃院(謙信の姉)の間の子で謙信の養子となる景勝に近習として仕えた。天正6年(1578年)、上杉...

伊達政宗

中秋賞月於松島(伊達政宗) 中秋 月を松島に賞す

作者 伊達政宗 原文 中秋賞月於松島 今宵待月倚吟筇 滄海茫茫一氣濃 思見淸光佳興荐 道人緩打五更鐘 訓読 中秋 月を松島に賞す 今宵 月を待ちて 吟筇に倚れば 滄海 茫茫として一氣 濃やかなり 清光 佳興の荐...

渋沢栄一

己巳元旦書感(渋沢栄一)/ 己巳元旦感を書す

作者 渋沢栄一 原文 己巳元旦書感 義利何時能两全 每逢佳節思悠然 回頭愧我少成事 流水開花九十年 訓読 己巳元旦書感 義利 何れの時にか能く両(ふた)つながら全き 佳節に逢ふごとに思ひ悠然たり 頭を回して我が事を...

伊達政宗 海外

欲征南蠻時作此詩(伊達政宗) / 南蛮を征せんと欲せし時に此の詩を作る

作者 伊達政宗 原文 欲征南蠻時作此詩 邪法迷邦唱不終 欲征蠻國未成功 圖南鵬翼何時奮 久待扶搖萬里風 訓読 南蛮を征せんと欲せし時に此の詩を作る 邪法 邦を迷わし 唱へて終まず 蛮国を征せんと欲すれど未だ功を成さず ...

伊達政宗 海外

朝鮮之役載一梅而歸栽之後園詩以紀(伊達政宗) / 朝鮮の役に一梅を載せて帰り、之を後園に栽う。詩 以て紀す

作者 伊達政宗 原文 朝鮮之役載一梅而歸栽之後園詩以紀 絶海行軍歸國日 鐡衣袖裡裹芳芽 風流千古餘淸操 幾歳閑看異域花 訓読 朝鮮の役に一梅を載せて帰り、之を後園に栽う。詩 以て紀す 絶海の行軍 帰国の日 鉄衣袖裡 芳...

詠物 武田信玄

薔薇 其二(武田信玄) / 薔薇 其の二

作者 武田信玄 原文 薔薇 其二 滿院薔薇香露新 雨餘紅色別留春 風流謝傅今猶在 花似東山縹渺人 訓読 薔薇 其の二 満院の薔薇 香露 新たなり 雨余の紅色 別に春を留む 風流の謝傅 今 猶ほ在り 花は似たり ...

中岡慎太郎 幕末

録近誓(中岡慎太郎) / 近誓を録す

作者 中岡慎太郎 原文 録近誓 潔身何用隠兼遁 埋骨豈嫌海又山 住世報恩男子事 任他群小喚爲頑 訓読 近誓を録す 身を潔むるに何ぞ用ひん 隠と遁とを 骨を埋むるに豈に嫌はんや 海又山を 世に住みて恩に報ひるは男子の...

武田信玄

薔薇 其一(武田信玄) / 薔薇 其の一

作者 武田信玄 原文 薔薇 其一 庭下留春暁露濃 淺紅染出又深紅 清香疑自昆明国 吹送薔薇院落風 訓読 薔薇 其の一 庭下に春を留めて暁露濃やかなり 浅紅 染め出だして 又 深紅 清香 疑ふらくは昆明国よりかと ...

夏目漱石

題自畫(夏目漱石) / 自画に題す

作者 夏目漱石 原文 題自畫 山上有山路不通 柳陰多柳水西東 扁舟盡日孤村岸 幾度鵞群訪釣翁 訓読 自画に題す 山上に山有りて 路 通ぜず 柳陰に柳多くして 水 西東 扁舟 尽日 孤村の岸 幾度か鵞群 釣翁を訪...

作者

夏目漱石(なつめ そうせき)

1867(慶応3)年~1916(大正5)年。明治~大正時代の小説家、評論家、英文学者。江戸の牛込馬場下の大名主であった夏目家の末っ子(五男)として生まれた。名は金之助。1歳で塩原家へ養子に出された。養父母の離婚により9歳のとき実家の夏目家へ戻るが、正式な夏目家への復籍...

夏目漱石

題自畫(夏目漱石) / 自画に題す

作者 夏目漱石 原文 題自畫 厓臨碧水老松愚 路過危橋仄徑迂 佇立筇頭雲起處 半空遙見古浮圖 訓読 自画に題す 厓は碧水に臨んで 老松 愚なり 路は危橋を過ぎて 仄径 迂なり 佇立す 筇頭に雲起こる処 半空 遥...